中国バブルの超ド級崩壊まであと……

中国政府によるバラマキがはじまったのが3 月のこと。3 月の社会融資総量(非金融企業や個
人が金融システムから獲得した資金の総量)が2 兆3400 人民元に達した。前月の7800 億人民元
から大幅増となったが、中国の銀行による新規融資も1 兆3700 億人民元に上った。これは国内
の需要を刺激するということだけではなく、海外の動向も見据えた上での判断だ。アメリカは早
かれ遅かれ再利上げに動くだろうし、世界経済の停滞によって国内に溢れる在庫を処分する為の
手段である輸出増にはほとんど期待出来ないからだ。
これらの「ばら撒き」は中国政府の景気下支えへの強い意欲を示すものと受け止められている。
だが問題は、ばら撒きの規模が大きければ大きいほど将来の債務問題がよりクローズアップされ
ることになることだ。ばら撒きによる時間稼ぎは結構だが、その間に国有企業の改革や過剰設備
の削減に取り組まなくてはならない。
しかしながらこれらはほとんど利権の塊のようなもので、改革のメスを入れる事は不可能に近
い。国際通貨基金(IMF)の統計では、中国の債務残高はリーマンショック時の2008 年12 月末
との対比で一般政府向けが1.4 倍の水準に達しおり、対GDP 比で43.5%、家計向けが2.1 倍の水
準で同38.8%、非金融向けが1.7 倍の水準に達しており同248.6%となっている。
このような状況下で、今後さらに非効率的な産業分野や国有企業への融資を増やしていくつも
りなのだ。IMF は中国企業の債務総額の7 分の1に当たる1 兆3000 億米ドル分は利払いを利益
で賄えない企業のもので、「ゾンビ・ファイナンス」と呼ばれている。融資だけならまだしも、
中国人民銀行はこのような不良債権を株式との交換を可能にすることを検討しているという。
中国バブルは5 年も10 年も続くだろうが、バブルが破裂する時は、歴史上に残る超ド級のバ
ブル崩壊になるはずだ。後にリーマンショックが「かわいく見える」に違いない。超ド級の中国
バブル崩壊までまだしばらくの猶予はある。

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