‘2010/09’ カテゴリーのアーカイブ

ゴールド上昇に最大の味方現る

2010/09/26

9月24日の香港市場が引けてから、スポットのゴールド価格が1オンス=1300ドルの大台を付けた。背景には様々な理由がある。インドや中国の高成長の持続による金需要の高まり、産金国における採掘量の減少、先進国における財政赤字の拡大と低金利、新興国におけるインフレ懸念等。
それらに加えて大きな下支え要因が明らかになった。米FRBがいよいよ国債を買い上げるというのである。
日銀は1995年以来公定歩合を1%以下に据え置き、金融緩和を長期間維持してきた。しかしそれでも景気回復に至らず、今度はお金をばら撒く「量的緩和」に踏み切った。
そして今、アメリカが日銀と同じ轍を踏もうとしている。ゴールド市場は、これまで散々日本の金融政策に注文を付けて来たアメリカが日本と同じような政策を取らなければならなくなったことに驚いている。アメリカが量的緩和に踏み切るとは予想もしていなかった。
「ゼロ金利政策⇒量的緩和」という手順を踏むということは、景気が回復に向かい金融緩和政策から金融引き締め政策に転換する時も、「量的緩和の解除⇒ゼロ金利の解除⇒金利の引き上げ」という手順を踏まなくてはならなくなる。量的緩和政策解除から一気に利上げへ移行することはあり得ない。
逆に言えば金利の引き上げが遠のいた分、金利を生まないゴールドを購入することに抵抗が無くなるということだ。ゴールド価格の1300ドル台乗せは、そういう意味を含んでいる。
11月のFOMC(連邦準備理事会)で量的緩和政策が実現することを考えると、量的緩和解除⇒利上げは早くとも来年の後半以降になると思われる。ゴールドの買いを阻害する大きな要因が一つ消えた。