‘2010/11’ カテゴリーのアーカイブ

ドル建て投資をしよう!!

2010/11/18

日本円は1ドル=80円台前半にとどまっており為替相場は神経質な展開が続いている。近い将来70円になる、60円もあり得るという声すら聞こえてくる。実質的なゼロ金利政策が続いている日米の金利差は今後も大きく開くことはないだろう。また米国はドル安を継続しながら米企業の輸出競争力を保つ政策を継続するはずだ。
しかし一方でドル安政策はアメリカ自身にとって諸刃の剣といえる。過度のドル安政策は米国の株売り、債券売りにつながる深刻な副作用をもたらす。
10月末、IMF(国際通貨基金)は「円は経済実態に相応」とのコメントを出し、現在の円高水準は妥当との見方を示した。「つまり現在の円高は当然」であり「現在の水準が適正」と読むこともできる。
IMFのコメントはアメリカがこれ以上の円高・ドル安を望んでいないことを意味するのではないか? アメリカはIMFの出資比率が一番高いことを利用して、自国にとって都合の悪いことを中立的な立場のIMF に言わせる傾向があるからだ。
11月に入ってティモシー・ガイトナー財務長官は、「強いドルは米国にとって大変重要だ」「輸出競争で優位に立つために通貨を使うことは決してない」と発言し始めた。また欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は「米ドルが変動相場制を導入している他の通貨に対して強いことは米国、欧州、ひいては国際社会全体の利益であると確信している」と語っている。
欧米首脳がドル安の弊害に言及し始めたことは、大きな転換点に来ていることを示している可能性が高い。100円以上の円高水準の期間は長くなるかもしれないが、レベル的には95年4月の80円割れの水準と並ぶW天井に位置する。円高の今がドル転⇒アジア株投資のチャンスと読む。