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日本株の下値メドは7600円

2011/03/25

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の「震災は日本株を買う絶好の機会」という発言を受け、日本株は市場の予想に反して急上昇。3 月15 日にザラ場の安値8227 円を付けた後、22 日の終値ベースでは9608 円まで回復した。バフェット氏の「買い発言」は日本救済の意味では非常に嬉しかった。しかし相場に人情は通用しない。日本株の本当の試練はこれから始まるのだ。
特に外国人の福島原発事故に対するパニックぶりや、復興需要を当て込んで積極的な日本株買いをする能天気ぶりを見ると、本当に日本と言う国を理解しづらいのだろうと感じる。
日本政府は東北関東大震災の復興費用が15 兆円から25 兆円に上ると試算しているが、この数字には福島原発事故による影響や向こう1 カ月以上続く計画停電による損失は含まれていない。
今回の震災は経済成長率を0.5 - 1.0 %下押しすると言われているが、天変地異には多くの不確定要素があり正確な試算は難しい。
そこで過去の出来事と株価の関係に注目すると、阪神大震災時に最安値を付けたのも、リーマンショック時に最安値を付けたのもいずれも6 カ月後であることがわかる。このことは相場が天変地異を織り込むには相当な時間を要することを示している。
今回の震災後の下値のメドは、不良債権の最終処理の際の金融不安時に付けた2003 年の4 月の7607 円、それを下回るとリーマンショック後の安値2009 年3 月に付けた7054 円が妥当なところだろう。
※詳しくは4 月発行のICG レポートで解説します。

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