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10月が相場のターニングポイント 2011年10月14日号

2011/10/17

ユーロ圏の財政危機がいよいよ金融危機に拡大している。ギリシャ、ポルトガル、アイルラン
ド、さらにはイタリアやスペインの債権を保有している金融機関にはお金を貸さない金融機関が
増加している。ベルギーの大手金融機関デクシアや米投資銀行モルガンスタンレーの経営危機は
リーマンショックの後遺症にユーロ財政危機が重なった、いわゆる泣きっ面に蜂状態だった。
しかしながら1997 年の山一証券、北海道拓殖銀行の経営破たん、08 年の米投資銀行、ベアー
スターンズ、リーマンブラザーズの破たん。そして今回、ユーロ圏と米最大手行の破たん懸念に
対し、株式を始めとした金融市場は一気に悪材料を織り込んでいる。
この危機に先んずる形で、世界の資産は一斉にスイスフラン、日本円、米国債はほぼ高値圏に
ある。相場はそろそろ「出口戦略」を探る時期に来ているのは間違いない。
今月中に株価が急落する場面があればそれは一瞬の出来事で、キャッシュを潤沢に用意してい
る機関投資家は、必ず買ってくることだろう。
さらに言うと、それは社会現象となって現れた。この春に始まった中東のデモの根源は「貧富
の格差」にある。それがイギリスやユーロ圏に波及し、今やアメリカのウォール街で2 万人がデ
モを行うようになった。遅まきながら一般大衆の訴える先がピンポイントになって来た(これで
不利が伝えられるオバマ大統領の再選に有利に働くのではないだろうか)。ウォール街対世界の
国民の構図がはっきりとした。
金融市場のディスカウントと世相が相場に味方するのも時間の問題である。NY 株の1 万ドル
割れ、日経平均株価の8200 円割れがあれば投資時期としては面白い。通貨では人民元、英ポン
ド、それからゴールドやインド株ファンド、アジア株ファンドはすでに十分調整している。