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あなたも香港で人民元口座が開設できる 2012年07月31日号

2012/07/31

 香港金融管理局(HKMA)はこれまで、香港居住民に一日あたり2 万香港ドル(約22 万円)を
上限として人民元への交換を認めてきたが、8 月1 日からようやく外国人(非居住者)に対して
も「1 日あたりの制限なしに人民元への交換を認める」と発表した。
 そのため日本人が香港の金融機関に口座開設し、日本から自身の口座に送金して人民元建てで
資産運用することができるようになった。
 人民元建て定期預金金利を香港域内の金融機関で見てみると、10 万人民元(約120 万円)の1
年物定期預金ではHSBC0.55%、ハンセン銀行0.55 %、中国銀行0.6 %となっているが、中長期
で見た人民元預金であるならば定期預金や人民元建て債券への投資も良いだろう。利回りの高過
ぎるものは格付けが悪かったり経営に若干の不安を抱える企業であることから、年利回りが2 -
3%のものを狙うと良い。
 株式投資なら人民元建てのゴールドETF(Hang Seng RMB Gold ETF)を購入することも可能に
なる。中国金融当局は、今後はシンガポール、ロンドンの人民元を取り扱う金融機関においても
外国人(非居住者)に対して人民元への交換を認める方向で検討している模様である。
 今のところ中国の総貿易量に占める人民元建ての決済額は全体の10 %程度で、他の大部分は
米ドル建て決済である。また各国中央銀行の外貨準備高に占める割合もわずか0.2 %以下に留まっ
ている。一方米ドル建て(60 %)ユーロ建て(28 %)の割合は90 %に迫る。
 世界の経済規模で第2 位の中国が欧米諸国に肩を並べるには、一層の開放・改革をスピード感
を持って実行しなくてはならない。海外における人民元建ての資産運用にも厚みが増すことは間
違いない。