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「今は昔」の中国経済10%成長

2014/07/20

6月のマカオのギャンブルの総収益は前年同月比マイナス3.7 %、272 億パタカ(約34 億米ド
ル)にとどまり、2008 年10 月のリーマンショック後では初めての落ち込みとなった。中国で最
大のギャンブル場の収益の落ち込みは、本土の景気減速が影響していることは間違いないが、そ
れ以上に汚職摘発の強化で政府や地方の財政資金を私的資金として流用することが出来なくなっ
たことが大きい。どちらせによカジノの不振は、そのまま中国経済を反映していると言える。
香港には投資関連事業を監督する香港証券先物委員会(SFC)や主に銀行を監督する香港金融
管理局(HKMA)のように金融機関や法人を取り締まる監督機関が存在するが、マカオには存在し
ない。従って中国本土からの地下銀行やマネーロンダリングの温床となっていると言われてきた。
香港金融マンの間では、本土で不正に得た外貨や公的資金に手を付けた資金が自由に出入りして
いるとささやかれている。
香港証券取引所に上場しているギャンブル運営会社のウィンリゾート社は、7 月4 日の高値31.
74 香港ドルから29.60 香港ドルまで7.4 %下落、同じくMGM チャイナホールディングズも29.05
香港ドルから27.75 香港ドルまで4.6 %下落している。同時期にハンセン指数は1.3 %下落した
だけだが、これら中国経済の「先行指標」とも言えるギャンブル関連の株価に市場全体も敏感に
反応する。
公的資金を私的資金として湯水の如く流用していた裏資金が使えなくなると、中国経済の復活
はますます厳しいものとなる。まさに10 %以上の成長は、「今は昔」といったところだろう。