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中国からの資産逃避

2014/09/04

これから中国富裕層の資産逃避ビジネスに拍車が掛りそうだ。中国本土で資産家になった人達
の多くは額に汗して努力した方々だと信じたい。しかし地方政府や中央政府の公的資金を私財と
して流用し、海外に子息を移住させている者も非常に多い。
ユダヤ人パートナーのヨハブリウィットの友人で、タックスヘイブン諸国からの要請を受けて
当該国の居住者候補を探しているデービッド・ディマント氏(仮名)は「中国が我々の最大・最
強の市場だ。汚職摘発前に資産を海外に出したい共産党員(現在8668 万人)はごまんといる。」
と得意顔で話してくれた。
中国政府は、中国国内向けにはウイグル自治区のイスラム教過激派を、そして対外的には歴史
認識問題で日本を仮想敵として、中央政府に対する不満から国民の目をそらそうとしているが、
今後は「内部告発」という大きな外敵に直面することになる。
2012 年9 月の元重慶市の薄熙来氏の失脚以来、汚職摘発が本格化しており、最近でも徐才厚・
元中央軍事委員会副主席が汚職問題で摘発され、大物政治家の周永康・前党政治局常務委員の処
分も近いと噂されている。
しかし考えてみて欲しい。軍の利権にまで手を出し始めた中国政府の基盤は大いに危うくなる。
2012 年10 月には米NY タイムズ紙が温家宝元首相一族の不正蓄財が27 億ドルに上るという記事
を掲載し、国際的なジャーナリスト組織のICIJ も習近平国家主席を含む中国指導部の親族らが
海外のタックスヘイブンに隠し財産を保有していると報じている。
それはそうだろう。アメリカの政府高官は、米中間の関係が悪化したとしても「中国とは絶対
に戦争にならない」と公言している。なぜならアメリカは中国共産党幹部の不正蓄財を白日のも
とに晒すつもりだからだ。そうなると中国はアメリカと戦争する前に中国国民との内乱に勝たな
ければならない。これまで目隠しされていた中国人民が真実を知る時代が近付いている。
汚職摘発の本格化は、共産党員、軍部、国民と「仲間割れの時代」に突入した。ディマント氏
の仕事は確かに忙しくなるだろう。